2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

麻酔

切ってしまった肌の隙間から、涙がぽろぽろと流れ出る。 いつぶりだろうか。こんなに寂しくなったのは。前に泣いたのはいつだったろう。よく覚えていない。あのときは泣こうと思って泣いたはずだったけど、今日は違った。まるで溜めていたいろいろを決壊させ…

そんなかんじ

似たような思考が幾度となく浮き上がる日々。 軸がぶれそうになる でも、そういう時でも心が道を指し示してくれるようになった。応えてくれるようになった。 幸せだ。 そうしてわたしはまた前を向いて歩いていくことができるのだ。 先の見えない道に、光はと…

霧の彼方

遠い遠い時間の海と 微かな声もかき消す淡い波の音 霧がかかって遠くは見えず 耳を澄ませど届くのは揺らぎばかりで そこに声はあるのかないのか ここにある心の音は 彼方へと届くのだろうか 景色をじっと見つめる月日 今日もまた変わらないねと そう語る君の…

お題:宇宙

忘れた頃に時々見る夢があった。 気付くとそこは宇宙空間で、僕はあてもなく漂っている。呼吸をしているかどうかはよくわからなくて、でもそこはかとない心地よさの中に浸っていると、そんな細かいことはどうでもいいような気になる。誰もいないのに誰かがい…

サイレン

光を見上げている。 いくつあるかもわからない、光のひとつひとつが 深く染まった夜空から線を描いて落ちていく。 光のひとつが大きく光り、こちらへ向かって降りてきた。 肩で光がこう言った。 「君といるのは青い炎」 光は青く燃え上がると、深紅の色合い…

魔法の薬

飲むと美しくなれる魔法の薬がありました 綺麗なビンに入った魔法の液体 ”一週間に一度飲むことで あなたは少しずつ美しくなっていきます” そんな文句で売られていました ある時 美しい人間になりたかった彼女がそれを手にしたのです 「これで わたしは 美し…

はてブ登録しました

twitterとは違う形でまとまった文章をどこかで書きたかったので、はてブに登録してみました。 一応ぼんやりと方向性は考えてあるんだけど、その通りになるかはわからない。 具体的なことを書くというより、左脳だけじゃ読めない感じの文章を書こうと思ってる…