霧の彼方

遠い遠い時間の海と

微かな声もかき消す淡い波の音

霧がかかって遠くは見えず

 

耳を澄ませど届くのは揺らぎばかりで

そこに声はあるのかないのか

ここにある心の音は

彼方へと届くのだろうか

 

景色をじっと見つめる月日

今日もまた変わらないねと

そう語る君の声が

どこかで鳴ったような気がした